塾の講師としての実力と、学歴の関係(2)。

・序論;私立大学進学に必要な能力、「必要な」科目数。
・本論;開成、麻布など最上位中学の入試問題の特徴
・本論;学歴が「ちょっと」な講師だと、作った問題、「作った答え」が。→開成中学に関しての「ある塾」での実話
(序論)塾の講師としての実力とその講師の学歴は関係ないと断言する人たちもいます。
はたしてそうでしょうか?慶応でも早稲田でも私立大学にいくなら基本的にマーク式問題がとければOKです。
たとえば慶応の法学部英語は、年によっては記述式問題がまったくありません
実は私立大学卒という学歴は実質1科目だけで取れる。そういう面もあります。
私立大学の場合、試験科目が、英語、??、小論文の3科目であったりします。
しかも「??」科目はあまり差がつかない。小論文は私立受験の人は対策のしようがない。
こうなって、事実上、英語の1科目だけで勝負が決まっている。実態はこうだったりします。しかもその英語も記述式問題はない。そういうこともあります。
つまり私立大学出身ということは、英語1科目だけをやっただけの人、という面もあります。その学歴は、いってみれば実質1科目で獲得できる。
さらに、偏差値に詳しい人たちによると、年によっては、慶応、早稲田の「入学者の平均偏差値」は駿台偏差値50台のこともあるそうです。
(本論)
では中学受験もそうなのか?たとえば開成中学は算数、国語は記述式です。麻布中学は、4科目全部が記述式です。
また国語で出る本文の内容も、必ずしも「国語」とは限りません。社会、社会現象、価値観、理科(環境問題など)、思想、文化が関係しているような内容の文がでることもあります。
実質、マーク式の英語1科目をやっただけの私立大学出身の講師が、そういう開成、麻布、筑駒の入試の国語のきちんとした予想問題を作ることが出来るのでしょうか?
実質、英語1科目だけ(それもマーク式)の私立大学出身者は、そういう科目横断型の問題について難点があるだけではありません。
普通の国語の問題についても、実戦問題の作成能力、開成筑駒、麻布で出た国語の問題の模範解答作成能力に問題があることもあります。
ある塾で」こんなことがありました。
筑駒中、高から多浪して某・私立大学にいった、そういう学歴の講師がいます。(学部も法、経済ではない)
この人が勤務している塾で、開成中学の入試問題の、その塾としての模範解答をつくることになり、「この人」がその解答作成の統括者になりました。(国語
そして作成されたその塾としての模範解答を開成中学の先生にある子が見せたところ「30点ですね」と言われた。(科目は国語
こういうことも実際に起きています。
ある塾に、筑駒から多浪で某・私大にいった講師がいる。その人が作成を統括した開成の模範解答は、開成中学の先生から「30点」といわれた。【科目は、国語
(*いまの開成中学の国語は、オール記述式。)